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2014/8/1 更新

【スタジオ制作】音楽番組「The Covers」

スタジオに大掛かりなセットを建て音楽パフォーマンスの収録を行う音楽番組は、ほとんどの場合、セットの建て込みから準備、リハーサル、本番、撤収までを一日で行います。そのため事前に「美術発注」と「総合技術打合せ」を行い、撮影、照明、音声各担務担当者が入念に事前準備を重ねて本番に臨み、楽曲に相応しい世界を創り上げます。

<美術発注> 演出、美術担当者と照明チーフが参加。“青図”と呼ばれるスタジオ平面図を基にスタジオに建て込むセットや大道具を検討し、演出意図を表現できるように確認、調整を行う。

<総合技術打合せ> 演出、美術、技術担当者が一堂に会し、美術発注で確定した“青図”と“台本”を基にスタジオ制作の流れを確認しながら各部で問題点がないかなど“駄目出し”を行う最終確認打合せ。

<照明プランニング> 照明チーフは、スタジオセット図と楽曲の音源を基に楽曲のイメージに合わせた照明プランを作成。スタジオ照明の“設計図”作り。

<カット割り> 撮影チーフは、スタジオセット図と楽曲の音源を基に楽曲のイメージに合わせた撮影プランを演出と確認しながら作成。スタジオの各カメラがどの位置でどのような“カット”を撮るか練り上げる。位置とタイミングによってはカメラ同士が映り込んだり、撮影不可能な場合もある。より美しくイメージに合った映像を撮ることができるか、入念に事前検討を行う。

<照明吊り込み> 美術セットが建ちあがったところで様々な種類の照明機材をセッティングする。今回はトラスのセットに大量の灯具をセッティングするため、照明チームは早めにスタジオに入り準備を進める。

<位置決め> 実際の美術セット上で、歌う場所や演奏する場所を決めていく。セット・背景がきれいに映り込むように調整を行う。場所が決まると、照明の当て方やカメラの撮る場所などが決まり、技術だけでなく美術、演出も最終的な準備に入る。

<マイクテスト、音合わせ> 音を録るためにはマイクをセッティングする必要がある。音楽番組の場合には音声が重要であることはいうまでもないが、たとえばバンド演奏の場合、多くのマイクを使うことになり、その接続と音質を一つ一つ丁寧かつ確実に確認、調整する必要がある。本番前に演奏をお願いしてボーカルやそれぞれの楽器の音色や音量を確認、調整し、聞きやすく心地よいバランスを探っていく。

<カメラリハーサル~本番> 実際に演奏をしてもらい、想定した映像表現ができているか、照明効果を得られるか、音声的な問題がないかなどをカメラリハーサルで確認した上で、各担務で課題を確認、修正をして本番に臨む。

<セットチェンジ~本番> 複数の曲を収録する場合、セットを入れ替える場合が多い。セットの建て替えが終わった段階で、改めてセッティング、マイクテスト、音合わせと段階を踏んで、本番収録を行っていく。