メインコンテンツにスキップ

送信設備ソリューション

FM補完放送建設工事

中波ラジオ放送(AM放送)が、都市雑音の増加や地形的な原因で聴こえ難い状態を解消する難聴対策や災害対策のために、ノイズが入り難くクリアな音質のFM放送用周波数(90.0~94.9MHz)で放送を行う事業で、ワイドFMとも呼ばれています。
当社は、この周波数移行事業に関して、ラジオ難聴調査、各種電波測定、各種技術検討、FM放送ネットワーク設計、FM放送システムの設計、機器装置の製造及び設備整備工事、鉄塔・局舎強度検討、鉄塔・局舎建設工事等関連する付帯工事を多数実施しています。
また、複数送信所から同じ周波数でFM放送を行う『FM同期放送』についても高度な技術ノウハウを有しています。
新たな電波発射に伴うラジオ受信障害についても、障害予測、受信障害対策工事、住民周知対応、コールセンター業務等も実績があります。

導入事例:四国放送様 FM補完中継局整備工事
導入事例:ラジオ福島様 FM補完中継局整備工事
FM補完中継局(ワイドFM)やFM同期放送システム(左:青森放送様、右:ラジオ福島様)

FM放送中継装置

概要

回り込みキャンセル機能など各種補償器機能を搭載した高機能FM中継装置により、FM放送波中継の実現、限られた周波数資源の有効活用に寄与し、2028年のFM転換、トンネル内、ビル内、地下街などでのFM波再送信システム構築に貢献します。(実験局にて試験評価中)

開発のキッカケ

FMネットワークでは、これまで同一周波数での放送波中継(再送信)には様々な課題があり実現されてきませんでしたが、回り込みキャンセル機能、干渉波(マルチパス)や妨害波(外国混信波)の除去機能を備えた本装置を開発することで、送受同一周波数によるFM再送信システムの実現を目指しました。

実績・成果

高機能FM中継装置関連で特許を3件取得しました。実験局によるフィールド検証では、一定の条件下で実用に供する検証結果を得ることができました。現在、総務省による質疑に回答するなど、電波不感地帯への導入に向けた詰めを行っています。

エリア放送

エリア放送は、限られた区域内で独自のテレビ放送を行う地上一般放送局です。自治体やスタジアム、キャンパス内、商店街等で恒久的に使用されるものや、サッカーの試合、お祭りなどの期間のみ臨時で使用されるものがあります。当社は、エリア検討から設備整備まで対応しています。

導入事例:有線放送施設アンテナ設置工事(三沢市エリア放送)
写真:点検状況

災害時、地域に密着した情報を提供するエリア放送や、コミュニティFMのエリア拡張、防災行政無線の構築などを通じ、安全安心な社会基盤の実現に注力しています。

エリア放送施設構築(北海道安平町様)

コミュニティFM放送

コミュニティFM放送は、全国で338局(2022年4月現在)が開局しており、行政・観光・地域イベント等のきめ細かな情報を提供する地域密着型のメディアとして放送されています。
万一災害が発生した際には、地域住民・避難者やボランティアなどへ地域の防災情報等を放送することもできます。
当社は、このコミュニティ放送の開局に係わるコンサルティング、技術検討、システム設備設計、整備工事、保守等を実施しており数多くの実績があります。
また、コミュニティ放送のエリア拡大に向けて、FM同期放送の実現に向けて、放送エリアやVHFデジタルSTL/TTL伝送などの各種設計のほか、システム整備工事についてもノウハウと多くの実績があります。

導入事例:飯田エフエム放送様 遠山郷中継局整備工事
(御発注元:飯田市役所様)
写真:送信空中線 完成写真
導入事例:飯田エフエム放送様 遠山郷中継局整備工事
(御発注元:飯田市役所様)
写真:放送設備 完成写真

民放ほか各種更新工事コンサル

当社では、テレビ放送事業者様が取り組まれる「地上デジタル放送用送信機更新」が、計画的に、安全・円滑に進められるよう、送信機装置の納入を含めた更新工事全般のお手伝いさせていただいております。
その一環として、送信機メーカーの協力を得て、実際に送信機の実物を見て、触れていただく「送信機プレゼンテーション」を行っております。

具体的には、送信機メーカー(3社)の製品について、展示会形式で実機を用いたプレゼンテーションと、操作を実際に体験いただくことにより、テレビ放送事業者様による送信機選定をサポートさせていただくものです。
過去に実施したプレゼンテーションは次の通りです。

① 2020年12月6日北海道札幌市
② 2021年12月8日~9日北海道札幌市
③ 2022年4月7日山形県山形市
④ 2022年7月4日~8日宮城県仙台市

プレゼンテーションでは、送信機メーカー毎に、装置の機能や特徴をメーカー技術者より直接ご説明した後、展示した実機により操作を体験いただき、質問もその場でお受けいたしました。
出席いただいた放送事業者様から頂戴したアンケートでは、「メーカー技術者に直接質問し、回答を聞くことができ理解を深めることができた」「送信機に直に触れることができ、機器選定のため大変参考になった」など、ご好評をいただきました。
信機更新のご相談や、送信機のプレゼンテーションをご希望がございましたら、当社へご連絡ください。監視装置の導入や更新工事後の保守も承っております。

各種メディアの登録点検

大学や民間企業が手掛ける「超小型人工衛星」が注目されています。縦横 10cm から 30cm程度の小さなフレームに太陽電池やセンサー類を組み込んだ人工衛星で、地球観測や科学実験、教育用から商業用まで、さまざまな用途に利用されています。これらの人工衛星には地上との通信のためのアンテナと無線機が搭載されており、国内の法令に基づき無線局の免許が与えられています。
当社は2008年から、超小型人工衛星に搭載された無線設備の登録検査業務(法令に基づき電波が正しく発射されているか検査を行うこと)を行っています。
また当社は、RFID(英: radio frequency identifier)タグを医療器具に組み込む学術研究において実験試験局(読み取り装置)の登録検査業務を行うなど、豊富な実績と幅広い応用力で電波の利用をサポートしています。

人工衛星登録検査
RFID登録検査

FM実験局開設支援、イベント対応

大規模災害が発生した際に、万が一放送サービスが継続できなくなった場合や地域のきめ細やかな防災情報伝達を実現するため、また地域イベントにおける情報提供など当社では様々な対応を実施しています。

臨時災害放送局は、大規模災害発生時に防災情報の伝達するためFM放送で行うもので、当社は効率的に電波サービスを行えるよう各種技術検討や設備構築などを対応しています。そのほか、大規模災害発生時の迅速な対応に向けて地域総合防災訓練等に参加し日頃からの防災対策に備えています。

イベントFMでは、FM放送を用いて万博など地域イベント情報を放送するもので、当社は開局するための様々な技術支援、設備設計・構築及び運営支援までサポートしています。

事例名称:札幌市総合防災訓練(北海道総合通信局様ブース)
事例名称:総合防災訓練 可搬型予備送信設備展示

放送所建設工事

2003年(平成15年)12月1日の正午に導入が開始され、2011年(平成23年)7月24日正午にアナログからの完全移行となりました。このデジタル放送局(中継局)の建設工事は、2006年から本格的に建設が始まり、2011年までの短期間で建設され、当社はNHKをはじめ、数多くの民間放送事業者の設備を建設してきました。
現在は、NHKおよび民間放送事業者の送信設備(送受信機)の設備更新事業を行っています。

北海道登別市鷲別 鷲別中継放送所
iD鉄塔(当社開発の自立式三角鉄塔)
パラボラアンテナの取り付け

全国放送ネットワーク(TV・FM・ラジオ)の 保全による確実な電波確保

親局・中継局の定期保守をはじめ、障害発生時の緊急対応、全国集中監視システムによる放送ネットワークの状態監視と制御などにより、確実な電波確保をサポートします。

全国集中監視システムは、当社が開発した中継局監視装置により、中継局の放送設備の遠隔監視・制御を24時間体制で行うもので、NHKおよび全国の民間放送の多くで利用されています。

全国集中監視センター

点検・保守免許

送信設備、受信設備、番組設備等放送にかかわる設備の点検・保守を行っています。 平時はもちろんのこと、災害により被害を受けた地域への情報提供もあまねく行えるよう日夜取り組んでいます。

熊本豪雨対応
点検保守

放送・通信設備ソリューション

お問い合わせ

Contact

NHKテクノロジーズ
ファシリティ技術本部 営業推進部

お問い合わせフォーム