Our Service

テクラボ 研究開発への取り組み

テクラボとは?・近年のテクラボ

NHKテクノロジーズでは、放送に関わるほぼ全ての技術を担う総合技術会社として、研究開発活動「テクラボ」に取り組んでいます。
専門性を持つ社員の「目の付けドコロ」と「形にしていくワクワク」を開発に込め、技術力向上や高品質かつ安価で使いやすく便利な製品、ソフトウェアやサービスの創出を目指しています。

2021年度、研究開発・研修用の設備として「NTラボ」を開設し33件の開発活動、2022年度は32件の研究開発活動を行いました。

「イノベーション枠」:社として取り組むべき研究開発の柱に沿って製品化・実用化を見据えた活動
「チャレンジ枠」:社員の挑戦・開発マインドを醸成する活動

担当業務の合間を縫っての活動でありながら、各案件ともモチベーション高く取り組んでいます。
下記に現在社内で進めている研究開発案件をご紹介します。

次世代地上デジタル放送 音声符号化方式 MPEG-H 3D Audio(Level4)を用いた22.2マルチチャンネル音響対応 制作ツール/ネットワーク配信・受信システム

もっと多くの方に、身近に22.2マルチチャンネル音響の高い臨場感や没入感を体感していただきたい。 そんな想いから「MPEG-H 3D Audio(Level4)制作ツール/ネットワーク配信・受信システム」を開発しました。

MR業務訓練システム

MRデバイスは現実と複合した状態で3Dグラフィックス表示や操作指示が可能であり、さまざまな状況を再現して体験できるため、研修の場で非常に役に立ちます。
緊急初動卓のMR体験シミュレーターとして、緊急時のスーパー切り替え実施体験をMRアプリとして実装しました。

リニア編集シンクロナイザー

現在もスタジオ設備に多く導入されている、リニア編集機のIP対応版です。
PC制御機能とIP対応により、リモートプロダクションが可能となっており、多彩なシステムへの接続が可能となっています。

また、見慣れたGUIを実現しているほか、 ProToolsやMediaComposerといったAvid社製品との同期も可能としており、MA環境にも対応しています。

ドローンを活用した空中線点検

​​​​​​ 【研究概要・方針】
出力が数十kW以上のラジオ基幹放送所では、放送中の空中線での昇降作業は作業員の安全の確保が困難なため、夜間に限定されている。しかし、夜間は視界不良のため、空中線上部からの支線碍子上面の目視は不可能であり、地上からの望遠鏡による碍子下面の目視確認のみに限られる。その結果、焦点調整に時間を要することや、作業効率が悪いことから、現場作業員の合否判断のみが基準となるため、点検結果の信頼性に揺らぎがある。

本研究では、ドローンを活用した信頼性の高い空中線点検の検証と、施工方法案の検討を目的とする。

AIを活用した脆弱性診断

独自の分類方法とAIを活用することで、ソフトウェアのバージョン情報とインターネット上の脆弱性情報との比較や脆弱性検知を自動化し、脆弱性調査業務の精度向上・効率化を図りました。

骨格検出ツールとCGツールを連携したフォーム解析システム

入力映像からスポーツ選手の骨格検出を行い、モーションデータをCGモデルにアタッチすることで、360度あらゆる角度からフォームを解析することができるシステムを開発しました。

その他の研究分野

・ライブストリーミング
・業務効率化に向けたアプリ開発
・Cloud
・5G
・AI
・MR
など、放送やNHKの情報発信に関わる、様々な分野にて研究開発活動を行っています。

テクラボの研究成果や進捗に関しては、NTラボにて定期的に社内発表会が開催されています。今まで知らなかった分野の知識を得る機会になっているほか、有識者である他の社員からも知見が提供され、社員同士の交流の場となっています。

テクラボ発 製品化・実用化 Pick Up!

社内やコラボレーション企業様の様々なノウハウを活かしたプロトタイピングを重ね、より良い製品やソフトウエア、サービスを皆様にお届けできるよう、総合技術会社として今後も研究開発活動に取り組んでまいります。