ドローンを活用した空中線点検
高出力のAMラジオ空中線点検は、点検員の感電防止など安全確保の観点から夜間の放送休止後に実施されてきましたが、ドローンを活用することにより日中の点検を可能とし、精度の高い目視点検を実現します。且つ、点検員の昇降作業が不要となり、安全性の向上と点検作業の省力化に貢献します。
特徴
AMラジオ空中線の目視点検業務へのドローン活用により、多くのメリットを得ることが出来ます。
- 基幹局等の地上高度200mにおいても、ドローンによる空中撮影による目視点検が可能となります。
- ドローンに空中線や支線への接触防止対策を施すことで、操縦ミスなど人的要因によるミスを防ぎ、空中線や支線への接触による損傷を防ぎます。
- ラジオ電波によるドローンへの影響を軽減させることにより、強電界下においてもドローンによる空中線点検を可能とします。
- サーモカメラによる熱分布の撮影が可能であり、通常の昇降作業による点検では発見しづらい局所加熱など、異常、またはその予兆の発見が可能となります。
- 撮影データの3D地図上における管理により、データの取り違いを防ぎます。
使用実績
- 50kW出力のラジオ基幹放送所における飛行試験
- 地上高度200mでの空中撮影による点検
- サーモカメラによる熱分布写真の撮影(支線碍子のチョークコイルなどの局所加熱による異常、予兆の有無の把握)
- 撮影データの3D地図上での管理(Google Earth上で管理が可能)
- 協力
- 日本放送協会 名古屋放送局
株式会社 加藤電気工業所
株式会社 シーズ・プロジェクト