スポーツ中継制作で必要不可欠となるのは選手やチームの対戦成績データです。長い歴史を持つ大相撲中継では、これまで膨大な紙資料で力士情報や戦績データを管理していましたが、2020年度テクラボ『SIMS』でDX化を実現しました。
これまでの紙資料をデータベース上で管理し、取組情報をより放送に活かすべく誰でも簡単に扱えるUI開発し、システム構築しました。各端末の情報はリアルタイム更新され、PC・タブレット・スマートフォンなど端末に依存することのない自由度の高い運用でアナウンスコメントやCG作成のサポートツールとして活用されています。
SIMS開発に端を発し、2022年7月場所より大相撲中継のDX化を担い制作部局より一般業務を受注、制作現場のネットワーク管理からIP/IoTシステムと放送機器の融合、SIMSの 運用までを一手に担う中継現場のDXコーディネーションへ業務を拡大しています。ソニー マーケティング株式会社の協力により2023年5月場所よりクラウド上でのAIエンジンによる動画クリップ及びテキストデータ生成の自動化を達成、SIMSシステムと生成データを紐づけるゲートウェイの追加改修を実施し、事業化以降も開発を継続しユーザーエクスペリエンスを向上させています。