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ローカル5Gの可能性

特機にローカル5G無線システムを組み合わせた例(Trinity2)

概要

ローカル5Gは通信キャリア企業以外でも、特定エリア内で5G携帯基地局を設置でき、 IP通信網を占有できる無線免許制度です。この免許制度は2019年に制度化され、2020年より広範囲のエリア伝播が可能な4.6-4.9GHz帯の運用も可能になるなど、その活用への期待が高まっています。
当社では、2024年にローカル5Gの基地局を導入し、放送技術会社の視点からIP機器の社内製作に努めて事業化に向けて実証実験を重ねています。

実証実験の様子

開発のきっかけ

2021年度の総務省がおこなった「課題解決型ローカル5G等の実現に向けた開発実証実験」にNHKエンタープライズと参画し「放送・番組制作技術のローカル5Gの活用」をテーマに従来の制作システムに必要となるIP無線網の実装を目指すこととしました。

技術の紹介

今回展示するローカル5Gを活用した「ワイヤレスカメラシステム」は、以下の構成となります。

(2)~(4)はオープンソース(LGPLなど)を活用した内製化に努め、フィールド実験の現場で最適化修正を実施しています。

ローカル5Gインカム
ローカル5Gアンテナ

実績・成果

2024年に屋内を中心とした施設での実験局免許を申請し、ローカル5G ワイヤレスカメラの検証を行いました。 「大規模コンサートホール」、「国際規格競泳プール」、「大型屋内スタジアム」などでの実験を経て、利用可能な実績を得ることができました。

ローカル5G無線システムをセットしたカメラ

今後の展開

2024年以降ローカル5G関連機器の性能向上が進み、海外でも国際スポーツ大会などで使用した事例が数多く報告されています。当社もローカル5Gを始めとした 920MHz、ミリ波帯などのIP無線通信の活用と機器開発を進めています。