世界初の放送用Bluetooth 音声送り返し装置を開発しました。専用機とBluetooth イヤホンを活用し、 無線免許不要で誰でも手軽に使える、新たなコミュニケーションツールを実現しています。
世界中で普及しているBluetoothの仕組みを活用することで、無線免許に依存せず誰でも簡単に利用できるものを開発するという発想から、構想をスタートしました。
世界中で普及しているBluetoothイヤホンを無線受信機として活用する、無線免許が不要の革新的な
音声送り返しソリューションを発表いたしました。
従来のWi-Fiなどの無線システムでは、周波数干渉や通信距離の制限が放送現場での運用における大きな課題となっていました。しかし、Bluetooth技術の飛躍的な進歩により、見通しの良い環境では60〜70メートル程度まで通信が可能となりました。
※通信距離は環境により変化するため、保証するものではありません。
これにより、プロフェッショナルな放送現場でも実用的なツールとしてご活用いただける段階に至り、高価な専用受信機を必要とせず、誰もが持つBluetoothイヤホンでクリアな音声送り返しを実現しました。
今回の展示では、従来の課題を解決し、プロフェッショナルな現場ニーズに応える新製品を発表します。
XLR入力対応送信機
放送現場で広く使用されている標準規格「XLR入力」に対応することで、既存のプロオーディオ機器との高い互換性を実現しました。(開発協力:ヒビノ株式会社様)
低遅延化の実現
従来のシステムでは課題となっていたリップシンクのズレを、専用受信機(またはAuracast™対応送信機)のさらなる低遅延化により大幅に改善しました。
昨年(2024年)の「Inter BEE」にて、当社は世界で初めてXLR入力に対応した放送用Auracast™送信機を展示しました。放送現場での活用を見据え、通常規格を超える低遅延化を実現しています。
お客様が導入をご検討される際に、「現場で使えない」という事態が起こらぬよう、当社は支援いたします。中継、ロケ、朝や夕方の街頭中継、海外でのコメンタリーブース利用など、個々の利用場面に合わせて、最適な運用方法を細やかに設定・ご案内します。
Auracast™の特性に関する課題(未受信、遅延、音質、信頼性など)についても、現場環境と用途に合わせた解決策をご提供いたします。特に、誤信・混信・混乱を防ぐため、送出名の重複を避けるチャンネル管理を含め、運用面でのサポートを強化しています。
特に、誤信、混信(妨害)混乱を防ぐため、送出名が重ならないようチャンネル管理や運用面でのサポートを徹底していきます。
また、世界中の現場で安心してご利用いただけるよう、EU・イギリス・米国での技術基準適合証明の取得を進めております。
来年度には、手袋を着用したままでも操作できるAndroidスマートフォン向け、チャンネル選択・管理ソフトウェアの開発を計画しています。