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DaVinci Resolve Studio放送用設定スクリプト開発
~プロジェクト作成から書き出しまでの設定を規格どおりに~

概要

動画編集ソフトウェア DaVinci Resolve Studioを対象に、「プロジェクト設定を放送用規格に自動設定する」などの拡張機能を開発しています。この機能により、放送フォーマットに関する知識を持たないディレクターでも安全に編集を開始できます。編集後の書き出しもプリセットを使用することで安全に行えます。
その他いくつかの拡張機能と、編集機の統合管理について展示いたします。

開発のきっかけ

大手放送局でDaVinci Resolveの導入が決まり、主に使用するユーザーがディレクターとのことでした。ディレクターは、一般的に技術的な知識は浅く放送向けフォーマットへの理解が足りないことが多く、完成した編集プロジェクトで不正なフォーマットになる危険性があります。DaVinci Resolveには、スクリプトにより本来搭載されていない機能を追加できる仕組みがあります。この仕組みを利用して、DaVinci Resolveが起動した時点で事前に用意した安全なフォーマットのプロジェクトを作成する機能を開発しました。

技術の紹介

・プロジェクト作成機能は、編集作業の入口の段階でディレクターが新規作成します。
わかりやすいシンプルなユーザーインターフェースで、操作の間違いを防ぎ、必要最小限の入力により確実にプロジェクトを作成することができます。

・番組編集が終了すると、その成果物をメディアファイルとして出力する必要があります。書き出しプリセットを使うことで間違いなく放送向けのメディアファイルを書き出すことができます。

・放送局向けのシステムでは、PCベース編集機の台数は非常に多く、維持管理の省力化が必須でした。
統合管理システムを自社開発し、日々のメンテナンスに使用しています。
取得できる情報としてはDaVinci Resolveの起動状態と環境設定、PCにインストールされたアプリケーションとそのバージョン情報、フォント情報等があり、サーバを通してブラウザ上で一覧表示されます。

実績・成果

大手放送局様で、150台を超えるシステムを導入させていただきました。システムの設計をはじめ、現地への整備、稼働開始後からのユーザーサポートと修理対応まで、一貫したサービスを提供しています。

今後の展開

大手放送局様からは新たなご要望もいただいており、機能追加に向けた開発を継続的に行っています。汎用ソフトウエアとして一般向けにも製品として展開を考えています。