920MHz帯を使用して、無線タリー表示機を製作しました。小型のため、タリーシステムを持たないカメラに簡単に取り付けることが出来ます。障害物に強く広範囲において使用が可能です。
Wi-Fiを使用した同様のシステムを以前開発しましたが、スタジアムやコンサートホールなどで観客が入ると、通信が不安定になります。そのため、 920MHz帯の通信モジュールを用い、新たに無線タリーシステムを製作しました。
無線モジュールには技適承認済みの市販品を採用しています。自作するよりも小型かつ安価、そして安全に使用することが出来ます。
ヘッダー1byte+タリー信号4Byteのシンプルな電文でカメラ16台分のタリー一斉送信に対応しています。伝送遅延は低遅延モードで33ms以下です
多くの市販タリーは赤/緑の同時表示が出来ません。これを可能することで本線/別線など複雑な収録現場に対応しています
タリー信号の入力は、TSL Protocol v5.0に準拠する他、一部の簡易スイッチャープロトコルにも対応しLANケーブル1本で接続可能です。同梱のGPI-TSL変換機を用いることで、接点入力も可能になっています。
NHK Tech EXPO 2024
(自主業務)
・神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会
・NHK交響楽団定期公演収録
(NHK番組)
・Venue101
・プロ野球中継
・サッカー中継
・長岡花火大会中継
・カメラやモニター等への取り付けについて、簡易的にできる治具の作成
・電波スキャンを行い、自動で使用周波数を割り当てる機能の追加
・他の920MHz帯使用機器との混信対策