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ドローンを活用した空中線点検

概要

従来、高出力のAMラジオ空中線点検は、点検員の感電防止など安全確保の観点から夜間の放送休止後に実施されてきました。 そこでドローンを活用することにより日中の点検を可能とし、精度の高い目視点検を実現します。且つ、点検員の昇降作業が不要となり、安全性の向上と点検作業の省力化に貢献します。

技術の紹介

ドローンによる空中撮影により、地上高度200mにおいても目視点検が可能となります。 また撮影データを3D地図上で管理することで、データの取り違いを防ぎます。

さらにサーモカメラによる熱分布の撮影が可能となり、通常の昇降作業による点検では発見しづらい局所加熱などの異常、またはその予兆の発見が可能となります。
ドローンでの空中線点検実施にあたり、空中線や支線への接触防止対策を施すことで懸念される操作ミス等の人為的ミスを防ぐことができ、接触による損傷を防ぎます。
またラジオ電波によるドローンへの影響も軽減させることにより、強電界下においても空中線点検を可能とします。

今後の展開

「点検員の人材不足解消」「安全性の確保」「点検の省力化」「点検費用の低減」「異常の予兆把握」の実現に向けて、今後も課題解決に取り組んでまいります。とりわけ、安全性についてはさらに充分な検討を重ね、社内規程やマニュアル整備を推進して参ります。 AM放送からFM放送への転換時期が迫っておりますが、全てのAM放送が無くなるわけではないことから、当社はAM放送を恒久的に守り続ける唯一無二の存在として、放送事業者様や放送機器メーカー様と強力に連携しながら、事業化に向けて検討を重ねてまいります。

InterBEE 2023出展ブースにおいて、開発における実証実験とその成果を直にご確認ください。

協力
日本放送協会 名古屋放送局
株式会社 加藤電気工業所
株式会社 シーズ・プロジェクト