ＭＲ業務訓練システム

概要

NHKテクノロジーズが所有しているIP中継車:4KOB1を、Mixed Reality（複合現実）技術を用いて再現します。この展示では実際の中継車内での操作を等身大で実体験することができます。

開発のきっかけ

全国各地に習熟が必要な多種多様な機器のある放送現場において、いつでもどこでも実践的な業務訓練ができるように役立てたいと考えています。

技術の紹介

展示では中継車での映像/音声のレベル合わせの作業やスイッチング、機器の配線確認などを体験でき、MR上で手順を学ぶことができます。システムは主にマイクロソフトのMRデバイスHoloLens2を使用します。ナビゲーションに合わせてバーチャルなボタンや物理ボタンを使い分けて自身の手で直感的に操作が可能です。この展示は高品質な3Dデータの表示と合わせた最新の業務訓練システムです。

実績・成果

緊急報道時に使用している端末は、緊急時以外には実際に操作できる機会が少ないため、担当者災害発生時に担当者が躊躇なく機器を使えるようにする訓練を本開発を使って実現しています。

今後の展開

さらなるデバイスの安定性向上や別の業務訓練アプリの追加機能の要件を検討しています。今後、日常的な現場での業務訓練にも使用できるように実用化を目指しています。３Ｄ化できる端末であればどんなものでも応用がきくため、距離や時間の制約が無く、その場に行かずとも訓練ができるシュミレーターとして様々な用途に活用できます。